2008年5月9日金曜日

08年5月9日(金)午前9時
 一昨日、庭を珍しく歩いてみた。まだおぼつかない歩き方だが、もう不安はな
い。
昨年は庭を歩くのはやっとで、必死に行うという状態であった。懐かし
いので昨年の7月の記事をここに貼ってみたい。

 一昨日は友人宅へ出かけた。仕事に使う健康調査票の相談がその用件であった。
さて、1時間ぐらいで帰宅することができた。サアーッ、ビールを飲みながら昼
飯を食おうかと勢いよく玄関のベルを鳴らした。誰も出てこない。もう一度試み
た。しかし、結果は同じで玄関はすましている。さては家人はどこかへ出かけた
なとガッカリした。どう考えても玄関は開かない。鍵は病み上がりで必要なか
ったので、困ったことに大切に家の中に仕舞っている。退院以来、外は前の道
路など足場の良い所しか歩いていない私は、悩んだ。予備の鍵は家の裏、つまり
足場の我が家で最も悪い所にある。今朝は一人で駐車場にある車まで行けたと
喜んでいたのに、やはり厳しい現実を見せつけられたような感じがしてきた。そ
れらを考えて時間が5分ぐらい過ぎた。ここは、考えるよりも行動である。
 まず鞄から白い杖を出した。これは視力のない人が使うためのもので、昆虫の
触覚のような物で、体重はかけられないが足下を探るのには、そのための道
具なのでバッチリである。まず、ゆっくりと後ろを向いた。つまり、ドアを背に
して道路を向いた訳である。ポーチの前の端まで歩く。今鞄から出したばかりの
杖を使って足下の下り階段を探す。見つかったので下りないで右の横へ移動する。
数歩の所で右前に手を出して見ると手すりが触れた。ここで杖を左手に持ち替え
て右の手で手すりを持つ。そして階段を2段下りる。これで家の前の道路に出た
訳である。ここは舗装してあるので足場は良い。それで安心して左の方へ道路を
歩く。7、8メートル行った所で左へ曲がる。ここは、小砂利が敷かれた駐車場
で、ここまでは何度となく歩いて来ていて心配はしなくて良い所である。これか
らがしだいに足場が怪しくなるところである。しかしここまで来てやめるのも悔
しくてしたくない。それでおそるおそる再びゆっくり前進する。数メートルの
所で駐車場の奥の生け垣にぶつかる。ここにあまり近づくと足下が良くないので
一定の距離を保ちながら左へ横移動する。垣根が終わった所で再び前へ
前進する。ここいらが足場が悪い所で最高に緊張する場面であるが、
ゆっくりしっかり頑張って鍵を探し出した時には、大きな深い安堵の息が出た。
この後家の中に入って飲んだビールがおいしかったのは言うまでもない。
このように、次第に自分でできる動作が増えていっていることは大変ありがたい。

 これが昨年の夏の記事である。話を今年に戻そう。
 今日の冒頭にある一昨日から毎日、一区切りしたら外に出て、庭やバス道路側
の歩道を歩いたりするようになった。

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