2010年2月2日火曜日

同級生

 10年2月2日(火)午前11時
 2月になってまだ寒いが、ここ二階の部屋の窓の外では、小鳥が明るく鳴い
て飛び交っている。私の気の持ちようなのか、その小鳥の声が次第に活発になっ
ている感じがする。
 さて、今日は火曜日だが、一昨日一年ぶりに同級の彼と会ってビールを彼の家
で飲んだ。その山田さん(仮名)とは、一年前にも会うことは会ってはいるのだ
が、みんなと一緒の会合なので二人だけで話すようにはいかず、一昨日のよう
にゆっくり話したのは数年ぶりであった。以前にも彼とは数年に一度会って話し
ていた。互いに話を楽しくできる関係で、長い時には八時間も話していた。
 それは三年前のことであった。私がその彼に電話をした。
 「山田さんが今度会の世話役を辞めたので、お疲れさんを言いたくて、ビール
をあんたの家に持って行って良いですか。」と私。
 「もちろん、どうぞどうぞ」と彼。
 「今度の日曜は」と私。
 「ちょっと先約がある」と彼は言った。
 「じゃあ、また電話する」と私は言って、切りのボタンを押した。それから私は病
に倒れた。
 そしてもう三年も経った。ちょうど私が最近始めた「あすなろ支援会」のこと
で彼に相談したいことがあったので、電話をして、約束した日が一昨日であった。
 話は極端かも知れないが、もうすぐ死ぬ私なので、この支援会のことも知って
いて欲しい、その同級生の彼のセンスを感じて欲しい。この二つを考えた私は、
当日は支援会の事務局長の堀田さんを誘って、同級生の彼と話をした。武士道
が好きな彼との話の内容も面白いが、それはまた、折を見て書くことにしたい。
 
oushi@s6.kcn-tv.ne.jp

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